昨日(7月11日)の朝は4時に目が覚めた。天気予報では週末雨らしいので、早起きできたら2日分走るつもりだった。平日だが、休日ルーティーンの片道2kmコースへ。
夜中から強風でよく眠れなかったが、走り始めたらいきなり向かい風である。帰り道は追い風になるといっても、風が強いのは嫌なものである。でも、こういう時に走っておかないから、栄マラソンで痛い目に遭ったのだと思い出しながら走る。
1往復してタイムをみると、km7分半くらいである。強風・熱帯夜明けにしてはそれほど悪くない。春先は気温十数度で8分かかっていたことを思うと、それなりに体も暑さに慣れてきたのかもしれない。2往復8kmで今日は上がり。明日明後日雨でも、少し安心して休むことができる。
さて、今日は年金生活のおカネについて。この間禅宗の坊さんの本を読んでいたら、おカネの使い方について書いてあった。欲しいものを「必要不可欠なもの」「あったらいいもの」「あると世界が変わるもの」の3種類に分け、必要不可欠なもの以外はよくよく考えろという趣旨であった。
私より年齢が少し上の人で、なんだか浮世離れしていて同意できないところもあるが(まあ、坊さんだから)、若干インスパイアされたところもあった。読んだだけの甲斐はあったというべきかもしれない。
例えばこの本では、夏場のエアコンは「必要不可欠」に分類されるのだが、「あったらいい」ではないかと思う人は少なくないと思う。20年前には、全室エアコンのある家などそれほど多くなかったのだ。(マンションでも)
「あると世界が変わるもの」は買わなくていいらしいが、「ある」と変わるなら「ない」場合も変わる。パソコンがあるとないとで世界は間違いなく変わるが、必要不可欠でないと断定するのは難しいだろう。
年金生活者の多くは、「必要不可欠なもの」の中で優先順位をつけなければならない。添加物を含まない食品だって、地球環境に優しい製品だって、みんな必要不可欠である。でも、みんな買っていたら破産である。
だから、欲しいものを必要不可欠と不要不急に分けて考えるとしても、必要不可欠の中でさらに区分しなければならない。もし、あえて区分するなら、「今現在、ないと困るもの」「ないと近々困ることが予想されるもの」「準備しておかないとストレスになるもの」になるのではないか。坊さんの3区分より、かなり切実である。
収入が限られる年金生活者は、必要不可欠と思われるものの中で優先順位付けしなければならない。災害に備えたストックも、懐との兼ね合いでできることできないことがある。
限られた収入の中で、「今現在、ないと困るもの」が最優先となる。トイレットペーパーがないからウォシュレットだけですませるのは難しいし(乾燥機能はいまや少数派だ)、なかったら買いに行くしかない。
とはいえ、残り1ロールならどうするか。今度は「ないと近々困ることが予想されるもの」に分類される。年金支給日が期近ならば節約して使うという選択肢が出てくる。
実際多くの場合は、予備の12ロールを開けてしまったので、ストックしておきたいという「準備しておかないとストレスになるもの」である。災害が来たら必要とかTV・マスコミが煽るからストレスになるので、よく考えれば1ヶ月以上のストックはある。
ここ数十年で、少なくとも2度、トイレットペーパーの入手が難しい時代があった。それ以上頻繁にあったのは、品薄で価格が急上昇してこの値段では買えないとなったことである。これは「今現在、それがないと困る」とは別の問題である。
その意味でTV・マスコミも罪深い。最初はもしもの時に備えないと大変なことになりますという親切心だったのだろうが、結果的に必要以上のストックを買わせて消費者を苦しめ、企業の利益を増やしている。彼らも広告収入で食べているから仕方ないが。
長くなってしまったので、続きはまた。(この項続く)
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