Go Down Gamblin' ver.6

私taipaが趣味の世界からお送りします

SGLT2阻害薬を捨てる(続き)

8月8日朝、SGLT2阻害薬を飲まなくなって5日目。片道2kmのロードにもう一度挑戦。

4日前は普通に走っているつもりでkm1分遅く愕然としたけれど、この日は30秒ほどの遅れ。夏場だからまずまずのペースに戻ったようだ。

後半戦に入ると足が上がらなくなり、汗の出も激しいのはまだダメージが残っているためか。それでも、8kmのタイムは6分以上改善した。同じように走っているつもりでこれだから、薬の影響は怖い。

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全身の倦怠感、ランニングの最中に訪れる尿意、夜中もトイレで眠れない状態になって、これは放っておけない副作用だとすぐに気づいた。

薬局でテルモの検査紙を買ってきて調べると、2回しか飲んでいないのに尿糖が++(最高値)である。これは相当強い薬である。血糖値が正常なのに尿でどんどん排泄されれば、低血糖に限りなく近づく。現状どこも悪くないのに、薬で糖尿病の症状を起こしてどうする。

下図はSGLT2阻害薬が長期的に有効であることを証明する資料とされるが、これもよく考えるとおかしい。まず、上の2データはアルブミン尿が出ていない、もしくは少ないグループで、eGFRはそれほど悪くない。このグループは、SGLT2阻害薬を使っても使わなくてもたいして違わない。

私の場合アルブミン尿は出ていない。にもかかわずeGFRが低いのは、クレアチニン値が高いからである。

アルブミン尿が出ている(eGFRが60前後)グループは、SGLT2阻害薬の使用により10程度の違いが出るが、192週と3年近い試験期間であっても、プラセボ群のeGFRは平均45を上回っていて、腎不全や要透析レベルにはほど遠い。それだけの期間偽薬を使っていたということは、治療をしなくても問題なかったということである。

SLGT2阻害薬の効果についての調査結果。プラセボ(偽薬)群と明らかに違うのはすでに腎機能が低下している(アルブミン尿が出ている)グループで、それでも腎不全レベルまで低下しない。

腎機能悪化が怖いのは最終的に人工透析になってしまうからだが、人工透析が必要なeGFRは15~20とされる。ということは、SGLT2阻害薬を使おうが使うまいがそこまで悪くなることは少ないし、まして3年で透析まで一気に進むことはないという試験結果である。
  
さらに、SGLT2阻害薬を使い始めるとeGFRはまず急激に悪化してこれは仕方がないこととされるが、よく考えるとこれも妙である。28週、約半年使い続けないと効果が出ないのは即効性がないということだし、その後ずっと服用し続けないといけないというのは、薬品会社の思う壷ではないのか。

ちなみに、SGLT2阻害薬カナグルの1錠当たり薬価は158円50銭。私が以前飲んでいたグラクティブは61円だから、3倍近い値段である。なのに、尿から糖分はダダ洩れ。言葉どおりの意味での糖尿病は治らないし、かえって悪化する。

尿の中に糖分があっても、血液中の糖分さえ減れば問題ないということらしいが、ヒトの体はそんなに単純ではない。血液中に糖分が少なければ中性脂肪を分解して作ろうとするし、体も糖分を求める。低血糖ブドウ糖を補給するのはそのためである。

そもそも、尿路は糖分が通るようにできていないので、尿管感染症や雑菌の繁殖リスクは急激に増大する。結石だって増えるかもしれない。

糖尿病とは血液中の血糖値やHbA1cが問題なので、尿から糖が出ても問題ないというのは学会や専門医が言っていることである。そもそも、尿から糖分が出るのが世間一般に言われる糖尿病で、それにより体力が失われ全身の毛細血管の活力が失われる。

学会や専門医が決めた基準値を下回るように薬を作るというのは、かつてのコレステロールと同じで、下げること自体に効果があるかどうか疑ってみる必要がある。糖尿病の治療は、まず糖が尿に排泄されないのが第一ではないのだろうか。

健康管理は自己責任であり、妙な薬で体調が悪化しても、医者も薬局も製薬会社も何とも思わない。医者は最新医学情報を論文や臨床で学ぶのではなく、薬品会社のセールスマンからの受け売りである。昔からある薬品はともかく、近年認可になった薬品についての知識は、薬品会社に都合の良い情報に操作されていると思った方がよさそうである。

ということで、たいへんもったいないことであるが、処方されたSGLT2阻害薬は2日分だけ飲んであとは廃棄することとなった。私の負担は3千円ほどだが、健保はさらに7千円負担することになる。こういうことをしているから、健保財政はどんどん悪化するのだ。そして、利用者(患者)の健康維持にもまったく役立たないのである。

実は私に言わないだけで私の腎臓には深刻なダメージがあるのかもしれないので、それはまた別に対策を考えている。ともあれ、いま現在体調が悪くないにもかかわらず、わざわざ糖尿病の症状を起こす薬を飲まなければならない必要性を、私はまったく理解できない。どうしても必要であれば、患者に分かるように説明するのが医師の仕事だろうと思う。

 

p.s. 糖質制限年金生活者の健康記事、バックナンバーはこちら

p.s.その2 これまで連載していた中高年の山歩き、糖質制限関連の記事は、Bloggerに掲載するようにしました。こちら。

 

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