Go Down Gamblin' ver.6

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1時間4分台!? 自己ベストだが 八街落花生マラソン24(後編)

9kmを過ぎて八街駅に近づくと、市営グラウンドの夜間照明が見えてくる。前日一日走らなかったのと、バンテリンサポーターのおかげもあって、ヒザの違和感は全くない。MS3の効果か、ストライドも伸びるような気がする。この日は抜かれるより、抜く方がずっと多かった。

ただ、総武線沿いの市道に入ってからずっと風が強く、それには悩まされた。時折、キャップが飛ばされるくらいの突風が来るので、手に持って走らなくてはならない。汗ふきタオルはほとんど出していないが、キャップは汗でびしょびしょである。それなりに暑いのだ。

スピードを上げるには、腰の回転を意識するのがいいらしい。昔は、腕を振れとかヒザを上げろとか言われたものだが、それでは疲れるばかりでスピードは上がらない。「おしりで走る」のがいいそうである。最近はそう心がけている。何より、楽に走れる。

ラスト1kmからゴール前の直線へ左折するあたりで、スパートして何人か抜いた覚えはあるけれど、抜かれた記憶がない。ちょうどそのくらいの持ちタイムの人が走っていたということだろうが、1時間走ってなお余力があるのは、うれしいものである。

 

スタート/ゴール地点。コンピュータ・トラブルで、いまのところゴール前のタイム表示しか走破記録が分からない。

 

ゴール前に電光掲示板があって、タイムが表示されることは朝確認してあった。ゴールが見えてきて、さすがに息は上がるけれど足はまだ動く。スパートしたそのままの速度でゴールに近づく。電光掲示板を見ると、なんと、1時間4分と出ている。

29年前の自己ベストタイムは、1時間5分26秒である。4分台であれば、29年ぶりの自己ベスト更新、しかも、30代のベストを60代で更新するという画期的な記録更新である。ゴールを駆け抜ける。1時間4分20秒前後だろうと思った。

市役所前に進み、ゴール給水所でペットボトルのミネラルウォーターをいただく。次は記録証のはずだが、なぜか行列は別の方向に進んでいる。そして、「ランナーのみなさまにお伝えします」と放送が流れている。

「コンピューターシステムの不具合により、記録証を出すことができません。このまま記念品のジンジャーエールの方へお進みください」

なんと自己ベスト成るかどうかは、正式計時を待つことになってしまった。さらに続く放送によると、成績が確定できないので表彰式も行えないということである。私は記録だけだからまだいいが、年齢別で上位だったはずの人達は、かなり残念なことであっただろう。

ネットで調べると、当該システムのバックアップは、まずゼッケンのバーコード読み取りであるが、そもそも付いていない。だとするとゴール前の動画からゴール時間を読み取ることになるのだろうか。千数百人いるのにそんなにすぐできるとは思えない。

まして、ネットタイムの測定など至難の業だろう。ゴール地点はばらけるからVTRでゼッケンを確認できるが、スタート地点はおそらく無理。プログラムから削られた時点でネットタイムは半分あきらめていたけれど、自己ベストが更新できただけにますます残念である。

 

大会運営において、タイムの計測とすみやかな確定は基本である。それができなければ、参加料を払う意味はないと言って過言ではない。ネットタイムの測定が難しいと思っていたが、グロスタイムの測定すらできないとは思わなかった。

おそらく自己ベストを更新できたと思うものの、どういうタイムで走ったのか分からないのはストレスである。妙なところでミソが付いてしまったものの、無事開幕戦を完走できたから、それでよしとしよう。家に帰ると奥さんに「全然疲れてないじゃん」と言われた。ヒザも背中も、とりあえず痛くない。

 

p.s. ランニング記事のバックナンバーはこちら

 

 

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