10月28日月曜日。前日にハーフを試走して足のいろんなところが張ったので、ゆるめに村の5kmコースへ。
今日もガーミンをつけて行ったのだが、なんだか変。「休んでください」とか「ゆるめのジョグで」とかウォッチが指示してきて、帰ってログを見ると到達個所を点でしか認識しておらず距離がめちゃくちゃである。
どうやら変な設定をしてしまったらしい。これが昨日でなくてよかった。走破タイムも歩数も分からなかったが、いつものトレーニングなのでダメージは最小限で済んだ。
短期決戦の総選挙が終わり、与党が過半数割れという結果となった。比較第一党は自民党が確保したが、立憲・国民の両民主党で70議席増というのは、政治資金の不申告(未記載)がそれだけイメージが悪かったということである。
選挙に強い議員は自民党公認がなくても関係なく当選したが、寄らば大樹で安倍派に集まりみんなやっているからキックバックを申告しないなんてことをやっていた候補は相当数が落選した。もしすぐに総選挙をやらず来年に先送りしていたら、ここまでドラスチックにならなかっただろう。
石破総裁に代わってすぐ行われた総選挙。信を問うという意味からすると信は得られていないということだが、安倍派を多数落としただけでも選挙する価値はあった。
選挙結果をみてまず思ったのは、1票は小さいけれど集まるとそれなりに意図を感じるということで、自民党が政権でいいけれども政治資金でズルした連中(安倍派)は退場願いたいという多くの有権者の判断がうかがえることである。
フランスのように移民問題で右派の勢いが強すぎると、政策が水と油のマクロンと左派が協力することになるけれど、さすがにわが国ではそこまでいかない。保守党とか参政党も議席を確保したけれど、申し訳ない言い方だがガス抜き程度の存在感しかない。
立憲民主も勝ちすぎて、首班指名で野田一本化と言い出したけれど、一種のポーズである。追加公認で自公が過半数すれすれまで行くので、保守党とか参政党まで含めなければ勝てないが、さすがにそこまではやらないし、もし勝ったところで何をどう協力するのかという話である。
選挙前には、与党過半数割れで首相退陣説も出ていたが、「石破下ろし」するはずの安倍派が大挙して落選したので、過半数割れにもかかわらずそうした空気にはなっていない。辛くも当選した萩生田にしても世耕にしても、とりあえず自分のことで精いっぱいだろう。
もし公明党が解散前の議席を確保していれば追加公認含めて何とかという状況だったのだが、公明党が8減らしてそれもできなかった。個人的に創価学会は嫌いだし、統一教会と五十歩百歩だと思うからいいのだが、そもそも特定の宗派が平気な顔して政権に参加するのが異常なのだ。
議席数を大きく減らした要因は、誰も言わないけれど大先生の死去で組織力が落ちたことである。もちろん、統一教会問題のあおりもある。いずれにしろ、ドイツはみんなキリスト教徒なのでキリスト教民主同盟や社会同盟が強いけれど、日本にそんなに創価学会員がいる訳がない。
そして、われわれが連立参加しているからまともであるという言い訳も利かなくなった。結局のところ、与党内部から監視なんてできないししていない。政権に参加して大臣も出せるし、旨味があるからやっているだけなのだ。
自民党が議席を増やせば公明党と連立する必要もなかったはずなのに、一度食べてしまった毒饅頭は簡単にやめられない。公明党にしても、政権批判で一から出直そうという人はほとんどおらず、政権にいることでいい目をみてきた連中なのだ。議席を減らしてもあまり同情できない。
自民党も公明党も議席を減らした結果、石破政権とすれば、公明党以外にも協力してもらわなければならない。これから能登復興の補正予算もあるし来年度予算もある。キックバックや統一教会の後始末も含めて、国会運営をつつがなく行う上でどこかと連携する必要がある。
本当のことをいえば、もっとも円滑に事を進められるのは立憲民主党との連立である。野田佳彦と自民党は基本的に政策が一緒だし、かつて民主党政権時代に大臣だった連中も多い。ただ、自民党批判で票を集めた以上、それをやったら次の選挙では壊滅するのでやらないだろう。
可能性があるのは、維新の会と国民民主党である。ともに、解散前の国会でも与党に協力しているので、話の持って行き方では連立に加わるまでありうる。ただ、維新の会はこれから兵庫県知事選挙があるので、表立って動きを見せづらいかもしれない。
選挙前に書いたように、今回のキックバックは政治とカネの問題ではなく、詐欺や泥棒と一緒だと思っているが、マスコミが「政治とカネ」に誘導しているから仕方がない。ともあれ、十数年前の年金問題と一緒で、ズルをした奴は一度痛い目をみてもらう必要がある。
石破首相は、もともと自前の派閥やグループがある訳でもなく、自民党の権力バランスの上に立っている存在である。ここまで大きく負ければとりあえず党の立て直しが最優先で、次を狙う小泉ジュニアあたりもすぐ動けない状況である。マスコミ辞令の高市・加藤など飛んでもない話である。
その意味で、過半数割れではあるがかえってやりやすくなったと思っている人もいるはずで、その一人が菅元首相であろう。全国的に反自民の嵐だったとマスコミは言うけれども、菅や河野、小泉ジュニアは都市圏にもかかわらず圧勝している。
岸田前首相が「隠れ公認料」で票を減らしたこともあり、今後数年の政局運営は神奈川グループが鍵を握ることになりそうだ。
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