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中高年の山歩き 一本杉峠・きのこ山巡視道(前編)

2024年も夏がいつまでも続き、ようやく涼しくなったら11月だった。そろそろ筑波山の季節である。

筑波山も難しい山で、夏は虫や蜂やヘビが多く、冬は凍結して岩が滑る。しばらく前に転倒して負傷したスネの傷跡がまだ残っていて、もう消えないかもしれない。標高800mとはいえ、結構危ない山である。秋から初冬がベストシーズンだが、最近は夏が終わるとすぐ冬である。

つくば市内を通ると、間近に迫ったつくばマラソンの通行止め注意看板が至る所に立てられている。まだハーフマラソンも満足に走れないので遠い道のりであるが、精進していつか走りたいレースである。まさに、筑波山に向かう時通る学園西大通りがコースである。

つくば市内で信号待ちが多く、真壁に着いたのは8時半過ぎだった。今回は、きのこ山から下りてくる予定なので、真壁城跡の駐車場に止める。サイクルロード駐車場よりずっと広いけれど、手近にトイレが見当たらない。体育館が開いている時刻であれば使えるのかもしれない。

身支度して、白井集落に向かって北上する。20分ちょっと歩いて右折、集落内の道に入る。ここは春に下ってきた道で、途中に「足尾山→」の道案内があって、そこから直登できそうなので次回登ってみようと思っていたのである。オフロード白井まで、結構長い道のりである。

 

この日は真壁城跡の駐車場を利用。白井集落を経由して足尾山を目指す計画。

 

これから歩く足尾山からきのこ山の稜線。快晴・無風で山日和の一日だった。

 

オフロード白井(しらい)はオフロード車やオフロードバイクのコースがあって、愛好者には有名であるようだが、コースより有名なのは険道である。ここから一本杉峠までは県道なのだが、「車両通行不能」の看板が立てられている。「禁止」でなく「不能」というのがミソである。

察するところ、茨城県として保全や補修はあきらめたので、通る人は自己責任でお願いしますということらしい。もちろん歩行者は通れるし、車高の低い車は無理だがバイクやオフロード車は実際通っている。それらのベースとなっているのがオフロード白井である。

オフロード白井まで舗装された道だが、ここから先は砂利道である。いくつか採石場があって、その先に「←一本杉峠」「足尾山→」の分岐がある。今回は足尾山に直登するつもりなので、足尾山の標識に沿って進む。

ところが、標識の先はまたもや採石場で、ブルドーザーが止まっている。直進する道には「関係者以外立入禁止」の立札があって、進入を拒んでいる。立札を避けて茨城名物のタイヤ痕を追うけれども、踏み跡はすぐになくなってしまう。その先は、雨水の溜まったぬかるみの斜面である。

少なくとも、林道とか登山道と呼べる道ではない。かつての参拝道なのでそれなりの道であるはずだが、採石場を通らずに進むことはできないようだった。あるいは、立入禁止の奥が正規の道なのかもしれない。

残念ながら直登をあきらめて、以前下った険道を登ることにする。ここなら、保全こそされていないがともかく県道である。少し戻って、一本杉峠への登りにかかる。

相変わらずの道で、砂利道なのか沢なのか判然としない。時折石垣やコンクリ壁が現われるが、それに沿って道路があるとは限らない。とはいえ、下った時は細い道に入ったりしたのだが、登りはほとんど迷うところがなかった。初見でなかったし、前後してバイクが通っていたこともある。

 

白井集落奥から「足尾山→」の案内に沿って行くと採石場に出てしまう。立入禁止看板とどろどろの踏み跡を前に撤退を余儀なくされてしまった。

いくつかある難所を抜けて、登って行く。下りで岩の道だと滑る心配があって時間がかかるけれど、登りは浮石などに注意すれば登るだけである。意外と早く最後の一枚岩の難所まで通過して、後は車でも問題ない普通の砂利道である。

採石場跡で進路変更してから、1時間ほど歩いて一本杉峠に着いた。11時少し回っていたので、ここでお昼休憩とする。

(この項続く)

 

p.s.中高年の山歩きシリーズ、バックナンバーはこちら