Go Down Gamblin' ver.6

私taipaが趣味の世界からお送りします

前回下りてきた林道の先を探索 不動坂・きのこ山(前編)

前回、足尾山からきのこ山を歩き、国有林巡視道を下りて終わった。巡視道から林道に出たのだが、この林道がどこに向かうのか、どこまで続くのか不明であった。

しばらく晴天が続いて登山日和である。当初は筑波山と思ったのだが、冷え込むと標高500mの山道は凍結のおそれがある。冬用タイヤなど履いていないわが愛車には荷が重いかもしれない。予定変更して再度きのこ山はどうだろう。麓の道はまだ凍結していないし、林道の末端を確認したい。

そうと決まったら、さらに冷え込む前にさっさと行くのが賢いと思われた。11月30日の土曜日、あたふたと準備してつくばに向かう。

冬至まで3週間、一年でもっとも夜明けの遅い時期である。午前6時でもまだ暗い。ライトを消したのはようやくつくば市内に入る頃で、車外温度は-3℃。路面凍結の心配は取り越し苦労でなかったのである。真壁サイクルロード駐車場に着いたのは7時前。車外に出ると震えるくらい寒い。

身支度して出発。汗拭きタオルをマスクのように口に巻き、軍手をして寒さ対策する。登りなので、歩くうちに温まってくるだろう。下った時は分からなかったが、かなり傾斜のある登りで結構きつい。坂の半ばでマスク代わりのタオルを外した。

30分ほど歩くと、先日見た分水神と馬頭尊の石碑、少し進むと左に林道が分かれる。改めて見ても、私道かと思ってしまう。道案内もなく、知らない人からすると私道と区別つかない。まあ、土地の人しか来ないからそれでもいいのだろう。

 

県道から林道への分岐点。私道と思ってしまうが、ここが林道の入口である。

 

分岐からしばらく進むと、幅員も広くなり両側に街路樹もある立派な林道となる。前回下りてきた国有林巡視道の入口は向かって右にあり、赤テープで目印があった。林道はさらに上へと登っている。

先に書いてしまうと、この道は不動坂といって、麓の山尾集落から中腹にある長滝不動尊への参道ということである。改修は比較的新しく平成二十年。明治時代まで盛んに歩かれた長滝不動尊への参道が荒廃し、原生林と化していたものを麓の山尾集落が改修したという。植樹も有志が出資・寄付したもので、改修記念碑と別に出資者名が彫られている。

そのことが刻されている記念碑は十数分登った上にある。そこで道が左右に分かれ、一段高くなった場所に石碑と石のテーブルが置かれている。路肩は広くなっていて、ここまで登ってきた車が二台駐車していた。しかも一車は他県ナンバーで、それを見てこの先は分かりやすい登山道だと思ったのが早合点であった。

それは1時間ほど後の話で、最初は右手に進み林道の先がどうなっているのか探索する。改修記念碑から右の道は、すぐに薮になり人の通った形跡があまりない。それでも足元はコンクリ路盤が続くし、1/25000図では実線なのでこちらがメインのはずである。

 

しばらく進むと、両側に植樹された立派な林道となる。前回、国有林巡視道からここに下りてきた。

山道を十数分登ると、分岐があり不動坂改修記念碑が立つ。ここは平成に入ってから、荒れ果てていた長滝不動への参道を補修し、あわせて植樹したと経緯が刻されている。

 

右に進む道は、基本的に沢に沿って遡る。2ヶ所ほど赤テープがあるが、その先は沢だった。前回歩いたルートはGPSで見ると数十mしか離れていないから、右に見える尾根と思われた。

しかし、尾根へは急斜面で、登る道は見た目では分からなかった。前回、尾根からこちら側を見た時に崖のように見えたから、いずれにしてもそう簡単に登り下りできない可能性が大きい。

記念碑から十数分進んだだろうか。物置小屋のようなトタン屋根の小さな建物があり、その先は深い薮となっていた。しばらく進んだが、人が通った形跡がない。いずれにしても、きのこ山に登るのも国有林巡視道に合流するのも、かなりの薮漕ぎが必要であろう。急斜面の薮漕ぎは気が進まない。

1/25000図ではこの先も道は続くことになっているが、令和の現在では廃道化しているといって差し支えなさそうだ。林道分岐の右側の探索はここまでにして、改修記念碑まで戻る。

(この項続く)

 

p.s.中高年の山歩きシリーズ、バックナンバーはこちら

 

 

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