Go Down Gamblin' ver.6

私taipaが趣味の世界からお送りします

深間山からパープルラインの道は? ~宝篋山から不動峠(後編)

立入禁止の看板にもかかわらず、ハイカーは行ったり来たりしている。「立入禁止・許可なく立ち入ることはできません」と紙は貼ってあるが、クレジットがない。登山でここを通りたい人が許可を取りたいと思っても、連絡先を書いてないのだ。

国土防衛上の必要から立入を制限している自衛隊基地だって、許可さえ取ればちゃんと入れる。通りたい人が許可を得ようと連絡してほしくないから連絡先を書いてないのだと思うが、怠慢である。茨城県つくば市であれば税金を払った人は通れる理屈だし、東京電力やNTT、ソフトバンクは利用者に断れる訳がない。

深間山への分岐は2つ目の左折できる分岐である。国有林と違ってトラロープなど張っていない。しかし倒木が道をふさいでいるので、しばらく来ていないのかもしれない。道はゆるやかな登り坂である。

しばらく進むと、鉄塔の全体像が樹間から見えてきた。まさしく、風返峠から不動峠に歩いた時に、だんだん近づいてきた塔である。もしかすると、宝篋山頂のアンテナ塔よりも高いかもしれない。

塔自体は、何の変哲もないアンテナ塔である。全方向にパラボラが向けられている。連絡塔ということで多くの費用をかけて作られたものだが(原発ほどではないにせよ)、いまでも必要があるのだろうか。わざわざ山の上に置かなくてもと思える。送電線ではなくアンテナ塔なのである。

東電中継塔の建つ深間山頂上からパープルライン方向へは、電子国土(1/25000図)によると歩道があることになっている。そして、ここがつくば市土浦市石岡市の市境でもあるので、何らかの境界柱があると思われた。ところが、ここから東方向には、踏み跡もテープも見当たらない。

仕方なく、宝篋山方向に戻り林道をパープルラインに向かう。不動橋の前まで左側を注意して歩いたが、それらしき踏み跡もなく、テープもリボンもなかった。少なくとも、電子国土で徒歩道として書かれるような道はない。

怪しげなのは、落石防止で斜面全体がコンクリ擁壁となっている場所と、ガードレール脇に2台ほど駐車スペースがある場所だが、いずれも傾斜がきつく、役所の技官が市境の境界柱を確認する管理道とは思えない。まして70にならんとするアマチュア登山者の出番ではない。

不動橋を渡り、前回同様休憩所の東屋で昼食休憩。コモのあんパンとインスタントコーヒーである。不動峠旧道、深間山と予定したルートをとれず遠回りしたので、この日の山歩きはここまでとした。

少し先の不動明王から谷に下りる道を探してみたが、傾斜がきつい上に笹薮の中に入るのでやめておく。関東ふれあいの道なら、右足と左足を交互に出していれば麓に着くのだ。1時間かけて大池公園まで歩く。

すでに大池公園の周囲も駐車場も満杯で、朝早く来たのは正解だったようだ。それでも、道が狭いので国道に出るまで何回も信号待ちしなければならない混雑だった。計画していたルートは進めなかったけれど、行ったり来たりしたので歩いた距離は17kmになった。

 

この日の行程

北条大池(20) 6:50
7:40 不動街道旧道(65) 7:50
9:10 万博の森(377) 9:25
9:40 宝篋山(461) 9:45
10:10 深間山(450) 10:15
11:05 不動峠(300) 11:20
12:40 北条大池(20)  [GPS測定距離 17.0km]

 

p.s.中高年の山歩きシリーズ、バックナンバーはこちら

深間山の東電中継塔。1/25000図にはここからパープルライン方向に道があることになっているし、市境でもあるのに見つからなかった。

不動峠休憩所。奥に東屋とベンチがあり休むことができる。

関東ふれあいの道から、東電中継塔のある深間山。山のあちこちに、山桜が咲いていた。