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今日から閏月

今日、2025年7月25日は、旧暦でいうと閏(うるう)6月朔日(ついたち)。およそ3年に1度しかない閏月である。

2月29日はカレンダーに載っているし、ときどきある閏(うるう)秒の調整はNHKのニュースで触れられるけれども、閏月についてアナウンスされることはない。旧暦自体は中国の旧正月で、来日客増加の要因として出てくるけれども、閏月についてのニュースは聞いたことがない。

よく知られるように旧暦は太陰太陽暦と呼ばれる暦法で、基本的に新月が月初となり月の満ち欠けの29or30日がまさに「月」になる。ただ、地球が太陽を回る公転周期はおよそ365.25日だから、12ヶ月だと約11日のずれが生じる。おおむね3年に一度、閏月を作って調整する必要が生じる。

 

 

こうした暦の調整は安倍晴明の世界であり、王者の特権としてかつて皇室主導で行われてきた。ところが新暦切替により、いまや公的に定められた旧暦は存在しない。神宮暦(伊勢神宮)とか高島暦とか、それぞれ私的に決めているだけである。だからオフィシャルに旧暦云々がニュースになることはない。

6月は太陰太陽暦では大暑の含まれる月、7月は処暑の含まれる月である。そして旧暦6月28日(新暦7月22日)が大暑で6月なのだが、次の旧暦1ヶ月(7月25日から8月22日)に処暑は含まれない。今年の処暑は新暦8月23日なのである。

だから8月23日から始まる「月」が旧暦7月となり、8月22日に終わるプラスアルファの月を「うるう6月」と呼ぶことになる。この暦法を使用すると3年に1度月給を年13回払わなければならないので、財政難の明治政府は新暦切替を急いだという話もある。

われわれは生まれた時から太陽暦を使っているのでいまの暦が当り前だと思っているけれど、新月が月始めで満月が月半ばであればカレンダーがなくても日付が分かる。だからSDGsの観点から言えば太陰暦も悪くないが、うるう月を入れて調整しないと7月が夏になるとは限らない。

したがって太陰太陽暦によりうるう月の調整が必要となる。この調整は平安の昔から行われているが、調整不足だとして織田信長が朝廷にうるう月の変更を求めたことがある。武士の分際で皇室の管轄に口を出すなということで突っぱねたのだが、これが本能寺の遠因とする説がある。

 

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