6月になると、筑波山系は蛇や虫が多いので登山適期ではない。行って行けないことはないだろうが、歩いていて大蛇がとぐろを巻いていたり、蜂につきまとわれるのは嫌だ。そうなってからやめておけばよかったと思っても遅い。君子危うきに近寄らずである。
だから昨年のちょうど今頃、塩原と古賀志山を歩いた。当時でもクマ出没の張り紙はあったし、用心して日が暮れてから歩かないようにしたけれど、今年はそれ以上の事態である。出かけて何かあったらバカである。
先週は、福島市内の工場にクマが現れて守衛さんや通行人にケガをさせた。沖電気の工場内に立てこもった上、緊急銃猟で待機する市職員・猟友会を後目に、深夜にサッシ窓を開けて逃げた。工場内でそんなに安普請でないだろうから、頭のいいクマである。
そして宇都宮である。実は、去年行った古賀志山なら大丈夫だろうと下調べしていたところだったが、もちろん中止である。宇都宮市は広いが、防犯カメラにクマが映っていたのは中心部、東武宇都宮駅や栃木県庁と目と鼻の先である。東武に乗ればすぐに埼玉県である。
さすがに宇都宮中心部に定住していないだろうから、エサを探しに出てきたと思われる。普段のねぐらは北か西しかない。北であれば古賀志山である。危ない危ない。
昨年、オリエンテーリング大会を塩原で開き、1名が遭難・死亡した事故があった。主催者は「このあたりにクマは出ない」とバカなことを言っていたらしいが、塩原にはずいぶん前からクマがいる。クマと遭遇し(あるいは見間違えて)逃げて崖から落ちた可能性はゼロではなく、少なくともそんな危ない場所でイベントを開催するのは避けるべきと書いた。
すでに北海道では、クマ出現を受けてマラソン大会が中止されている。私だって、向こうからクマが走ってきたら嫌だ。動物愛護のみなさんが盾になってくれればいいが、どうせ口だけでいざとなったら逃げるに決まっている。
家の近所でも、野良猫が来て困ると市役所に苦情を言っても「動物愛護がうるさいので」と何もしてくれない。3~4年前まで、せっかく箱罠で捕まえたクマを山奥に逃がしていた。そんなことをしているから、市街地にまでエサを探しに出てくるのだ。
まだ爺マタギが健在な今のうちに(もうみんな古稀を超えている)、どんどん駆除しないと今後ますますクマは市街地に進出する。動物愛護と住民の安全の優先順位は明らかである。
鳥インフルエンザで半径10km以内の何十万羽が殺されてしまうのだから、クマだって人里に出てくれば何百頭何千頭殺されても文句は言えないはずである。動物愛護の人も、そんなにかわいかったら北海道の山奥でヒグマ飼ってりゃいいのだ。実写版デンデラで、100年ぶりに三毛別事件が起きる。
(この項続く)
p.s. せいうち日記のバックナンバーはこちら。
冬眠明けのクマが、福島市内に続き宇都宮市中心部にも現れた。冗談抜きで、房総・筑波山以外には行けない。

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