10月10日木曜日。20日の八街落花生マラソンに向けて、距離を走るのは今週末までである。直前は疲れすぎないよう、公園遊歩道でインターバル走と思っている。
10マイルコースは3つ用意している。1つは片道2km4往復で、これは先週走った。この日は残る2つのうち1つ。村内10kmコースと病院周回5kmコースの組み合わせで、いったん家の近くに戻ってあと5km走る。
これだと、家からもっとも遠い場所からでも1時間で歩いて戻って来れるのと、調子が出なければ10km走って終わりにできる。前の日は一日中雨だったので冠水が心配だったし、1日置いたとはいえ前々日は足腰が調子悪かった。
走り始めは引き続き足が重く感じるが、次第によくなってきた。冠水が心配された場所も横を通れたし、気温が下がって息が楽である。前半のペースでそのまま後半に入れた。
このコースを最初に走った1年半前、肩と背中は痛むしふくらはぎは痙攣するしひどい目に遭った。以来トレーニングを積んで、そういう事態に追い込まれることはなくなった。このコースは5月以来になるが、距離は先週走っているので何とかなるだろう。
最後の登り坂はさすがに堪えたが、春に走った時よりいいタイムだったのと、16km給水なしで走れたのは収穫。夏のトレーニングが実を結んだと思うことにしよう。
予定通り衆議院は解散となり、来週は総選挙が公示される。早くもポスター掲示板が用意され、出張所は投票所にするため27日は閉鎖になる。NHK党のようなふざけた連中が準備する期間は少ない方がいいし、ポスターだの選挙カーがうるさいから選挙期間は短い方がいい。
それはそれとして思うのだけれど、NHKはじめマスコミは「政治とカネ」とか言い出して、ワンパターン思考に有権者を誘導しようとしている。しかしこれは、政治とカネの問題じゃない。
政治とカネの問題は、もともと政治にカネがかかりすぎるのと、買収や利益誘導が起きやすいので、政治家は正規の手段以外で政治資金を調達・使用しなければならないということであった。それを改めるため、小選挙区制にして政党助成金という制度を作ったのである。
対して今回の事件の本質は、「安倍派にいれば不正を見逃してもらえる」という点にある。いわば、寄らば大樹で他人を出し抜くのが当り前、そうしない奴は頭が悪いというモラルハザードであった。
派閥幹部自らがパーティー券キックバックなどの不正手段を開発し、みんながそれを踏襲してきた。アベノマスク存命中は、誰も(警察検察もマスコミも)それを指摘できなかった。そして、捻出した裏金は政治に使われたのではなく、おそらく政治家個人が懐に入れたのである。
政治や選挙にカネがかかるのではなく、自分が欲しいのである。政治とカネではない。泥棒や詐欺と一緒である。有力者の後ろ盾があれば「オレオレ詐欺」をしても捕まらないとすれば、それは特殊詐欺の問題ではなく、遵法精神や法治国家のあり方に関する問題である。それと同じである。
安倍派キックバックの本質は、「政治とカネ」ではなく、有力者が庇ってくれれば、あるいは数を頼みに、ルールを無視して構わないという点にある。
安倍派がそれをやれば、仲良しの二階派もそれをやる。宏池会だろうが無派閥だろうが、秘書仲間の横の連絡があるので桁が違うだけでみんなやっていたはずである。「事務的なミス」で許してもらえるなら、税法も政治資金規正法もいらない。
誰かが絶大な権力を握れば、法律も制度もモラルも無視できるし、国会審議も役所の規律も守らない。日本も結局のところコネ全能の開発途上国であったということである。
恐ろしいのは、安倍派がこれを「踏み絵」に使った可能性が大きいということである。政治資金規正法に触れる、ルールに悖り好ましくないと思ったとしても、「アベ親分に従わないの?だったら次の人事は覚悟しといて」ということになる。不正に手を染めないと仲間と認めないのは、イジメ問題とよく似ている。
だから、この問題にけじめをつけるのであれば、安倍先生が庇ってくれるから、われわれの派閥がいちばん数が多いからと言っていた連中を何とかするしかない。安倍派の長期間冷や飯である。でも、それはできない。そういう連中は選挙に強く、地元をきちんとまとめているからである。
政治にカネがかからないようにする方法も、政治資金規正法を厳正運用する方法も、彼らには効果がない。有力者の庇護のもと他の連中よりいい目がみたいという根性は、NHKが主張するような方法では直らないし、そういう連中は次々と現れるだろう。
石破首相も長らく反主流派にいたから、そういう流れはよく分かっている。「ルールを守ることの大切さ」を強調するのはきれい事だけではなく、ルールを守らないことで利益を得ていた連中を何とかしたいからである。
ただ、それは一朝一夕にはできない。石破が10年政権を持っていればできるかもしれないが、そうすると新たな主流派が新たな問題を起こすはずである。
日本の民度はそんなもので、いまさらどうにもならない。維新が政権を取ろうと共産党の時代になろうと、同じことである。政治に関わることと他人のカネを自分の懐に入れることはおそらく同じ意味であって、それは民主主義でも共産主義でも、独裁制でも変わらないのである。嘆かわしいことだ。
p.s.なんとなく思うこと、バックナンバーはこちら。
↓どれかクリックしていただければうれしいですが、ブログ村は最近広告ばっかりなので、データ無制限でない方はご注意ください。