メガネ屋に「悪いのはメガネじゃなくて眼球」と言われて眼科に行き、開瞳検査・視野検査の結果白内障・緑内障という診断で目薬を処方された。ひとまず、医者の言うことは信用するのがデフォルトである。
目薬はラタノプラスト。眼圧を下げる薬で、緑内障の進行を遅らせる薬としては最初に出されるもののようだ。就寝前に1滴、2滴差すとかえって逆効果になると薬局で注意された。
「主な副作用としては、目がパンダみたく黒くなることがあります。だからお風呂に入る前に差して、軽く洗ってからお寝みになるといいかもしれません」とのことである。あと、ネットで調べるとまつげが異常に長くなることがあるらしい。つけまの人は差すといいかもしれない。
1回差してまず思ったのは、目がしょぼしょぼすること。眼圧を下げるのは、どこかから目玉の液体が漏れるということだから、あふれ出た液体でかさついたり痛くなったりするのであろう。白内障にせよ緑内障にせよ確たる自覚症状はないので、かえって悪くなったような気がする。
2日目の朝には、目が開かなくなった。目尻に何やら固まって開けようとすると痛む。目の中の液体もケガした時に皮膚を補修する浸出液も、たいして成分は変わらない。理屈は分かるが、痛くて仕方がない。目尻の肌も荒れてきた。

その夜は眠れなくなって、とうとう夜中に目を洗わなければならなくなった。奥さんに、同じ目薬を差している知り合いもこんな状況か訊いたところ「そんなになった人は聞いたことがないよ。まつげがざわざわになった人はいるけど」。何かおかしい。
考えられるのは、薬が合わないか、診断が間違っていることである。開瞳検査で白内障ではないというのに、視野検査で白内障というのもよく考えるとおかしい。あの視野検査は結構いい加減で、まじめに橙ランプを見ていたら周辺の点滅は見えないんじゃないか。
放置しておくとどんどん視野が欠けて行き、最終的には失明という事態となるから、多少つらくとも対応が必要とは思うけれど、差し当っての不具合がないのにかえって目の状態が悪くなるのも考えものである。
痛くて仕方ないので、とりあえず目薬を差すのをやめた。しかし、目の痛みはなくならない。SGLT2阻害薬と同じで、影響がおさまるまで時間がかかるらしい。値段も花粉症並みなので効果も副作用もその程度と思っていたら、とんでもないことであった。
奥さんは「医者に行って、かえって痛くなったと診てもらった方がいいんじゃない?」と言うのだけれど、そんなことをしても違う薬を処方されるだけのこと。返品に応じるならともかく、また診察料を取られるだけで、時間とおカネの無駄遣いである。
10年後にますます視野が欠けるリスクはあるかもしれないが、そもそもメガネ屋の指摘で、自分自身困ったことがある訳ではない。このままほっておこうと思っている。目薬を中止して5日経つが、まだ夜中に目を洗わないと痛くて仕方がない。