今年は早いうちから資金繰りがきつい上、諸物価がまんべんなく値上りしているのでたいへん苦しい。そうした中、まさに「安物買いの銭失い」をしてしまったので今日はその話。
この間、スーパーでビール売り場を見ていたら、バドワイザーがえらく安く売っていた。イオンブランドの缶ビールと2円しか変わらない。バドワイザーなんてしばらく飲んでいないけれど、イオンとそんなに違わないなら買ってみようと思い、2本買った。
数日後、十分冷えた頃なので飲んでみた。味が全然違う。これはかつて飲んだバドワイザーではない。「バドワイザー、味変わっちゃったよ」と奥さんに言うと、「それ違うんじゃない?そんな缶じゃなかったと思うけど」
バドワイザーじゃなくてバッド・ワイザーではないかと確かめてみたが、ちゃんとバドワイザーと書いてあるし、アンホイザー・ブッシュとメーカー名も合っている。「いや、バドワイザーだよ」「本物がそんなに安く売る訳ないじゃない」と表示をよく見てみると、なんとこう書いてあった。「韓国製」。
韓国製バドワイザーを知らずに買ってしまった。名前だけバドで中身が違うビールを売るのは、商売人の仁義にもとる。

もともとバドワイザーは、ホップの渋みやピルスナーの味わいがあるビールではない。とはいえ、いかにもアメリカっぽい軽さ、おおらかさ、飲んでも嫌味が残らない味わいがあった。しかしこれは、何も特色がない。麦芽とホップで作ったとは思えない。ドイツの缶ビールに遠く及ばないし、これだったら日本製の発泡酒を飲んだ方がましだ。
韓国製が何でもダメということはないが、バドワイザーは米国製だからバドワイザーの味である。名前だけバドワイザーで味の違うビールを売ろうというのは、商売人の仁義にもとる。嘆かわしいことである。
ひろゆきの動画で「亀田製菓が韓国に製造拠点を移したけど品質が落ちるとは限らない。自分で食べて判断すべき」とか言っていたが、それは韓国人も日本人も同じと考えるからそうなる。実は韓国は儒教的発想がいまだに残っていて、「職人」に対するリスペクトがあまりない土地柄なのである。
韓国が序列に厳しいとか、目上の人の前で酒を飲んではいけないというのも、同様に儒教的発想がいまだに残っている表れである。日本でも、土足で家には上がらないという習慣が残っているように、一世代二世代ではとても改まらない。
職人に対するリスペクトがなければ、微妙な味わいのノウハウとか、継承とか、そんなことはできない。日本であれば、どうやって本家本元の味に近づけるか切磋琢磨するが、そんな仕事はレベルが低いと思っていたらマニュアルどおり、採算重視ということになる。
昔は世界のビールをいろいろ飲み比べたものだが、経済的に厳しいので、いまや発泡酒やノンアルばかり飲んでいる。バドワイザーもたまには飲むのもいいけれど、半分酒税に持って行かれるのはバカバカしい。瓶だけはちゃんと米国製造だそうなので、缶のバドワイザーを飲むことは二度とないだろう。
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